ギャップ分析

概要

さあプロセス改善活動を始めよう、と思った時に重要なことのうちの一つは、「現在の状況を把握する」ことです。目標が成熟度レベル3だとしても、そこに至るまでにどれだけのことをしなければならないのかが分からなければ、どれぐらいの費用や時間がかかるのかが見当もつきません。そこでプロセス改善の初期段階には、このギャップ分析を実施することをお勧めしています。
 

ギャップ分析とは、「現状の組織のプロセス」と「CMMIモデル」とを比較することでギャップを洗い出し、今後の改善しなければならない点を洗い出すための活動です。

例えばCMMIモデルが期待していることの内の一つに「見積もりの論理的根拠に基づき、作業成果物およびタスクに対してプロジェクトの工数および費用を見積もる。」というものがあります。

これを今の組織ではちゃんとやっているのか、やっているならそのアウトプットはなんなのか、ということを確認して「工数は見積もっているけど、根拠がはっきりとしていない」といった改善の機会を明らかにしています。
 

必要な準備

  1. 計画する。
    目的やスケジュール、参加する人とその役割、分析するモデルの範囲、分析対象となる組織の範囲等を計画します。
  2. エビデンスの整理。
    分析する際には実際にプロジェクトが作成した様々なドキュメントを確認します。そのため、事前にどんなエビデンスがどこにあるのかを整理しておく必要があります。
  3. その他
    会議室やプロジェクタといった必要なものを手配します。

実施

通常成熟度レベル2までであれば2〜3日、成熟度レベル3までであれば4〜5日をお勧めしています。

その中でやることは大別すると下記になります。

  1. ドキュメントレビュー
    準備段階で整理したエビデンスを一つ一つ確認していきます。ドキュメントを見ていけばプロジェクトがどのようなことをやっているのかは大体が把握できます。
  2. インタビュー
    ドキュメントからでは分からないこともありますので、そういった部分は実際のプロジェクト担当者をインタビューすることで把握します。
  3. 情報の分析
    上記2つの活動から得たインプットとCMMIモデルとを比較することで、「ギャップ」を明らかにします。
  4. 結果報告
    分析の結果から、CMMIモデルと比較してどの部分に組織の弱みがあるのかをご報告します。

これらの活動により現在の組織のプロセスを把握し、今後の改善活動を計画する際のインプットとします。

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