プロセス改善の重要性は色々なところで叫ばれていると思いますが、一体なぜなのでしょう?別にプロセスなど改善せず、日々の作業をがんばってこなしているだけでは何かまずいのでしょうか?

 

まずいのです。趣味で自分のためだけにやってるのであればよいのかもしれませんが、プロとして活動をしているからにはプロセス改善のことを意識しないとまずいのです。

その理由はざっと考えても数百はあると思われますが、その中でも代表的なものをいくつかご紹介しましょう。

 

1.他との競争力をつけるため

ビジネスの世界において、多くの方々は他との競争にさらされていることと思います。値段はもちろん、納期、品質と顧客の要求はどんどん高度になっていま す。そんな中、今やっていることを今のまま出来るというだけで果たして生き残っていけるのでしょうか?現状維持が出来たとしても、他が成長すれば相対的に は衰退しているのと同じことです。

 

2.プロジェクトが上手くいくようにするた

業 界での経験が長ければ長いほど、今と昔とで技術的環境は大きく変わったことが実感できるでしょう。私が就職した当時はまだオフィスにパソコンは数台しかな く、ワープロを使うときだけ使わせてもらい、でっかいフロッピーディスクにファイルを保存していました。インターネットのようなインフラが整備され、個人 レベルで何百ギガのストレージが使える日が来るなんて夢にも思いませんでした。

現 在は昔から考えればそんな夢のような環境なのです。しかしながら皆さんが参画するプロジェクトが上手くいく確率は夢見たように高くなったでしょうか?恐ら くはあまり変わっていないのではないかと思います。ここから言えることは「技術が進歩したからといってプロジェクトが上手くいくようになるとは限らない」 ということです。

では何が必要なのかというと、使う技術がなんであれ、それをどのように使い、どのように仕事を進めるかということについての知識です。これはまさにプロセス改善から得られる要素でしょう。  

 

3.組織に「資産」を残していくた

皆さんの会社は出来てから何年経つのでしょう?長いところであれば何十年も経っていることでしょう。ではその期間で得られた様々な「資産」が残され ているでしょうか?それを使って皆さんは少しでも楽に、確実に、プロジェクトを進めることができるようになっているでしょうか?

ここでいう「資産」には様々なものが含まれます。どういう風に仕事を進めるかという手順、過去の実績から得られた様々なデータ、何かを作る時の参考に出来るテンプレート、開発言語やツールについてマニュアルにはのっていない情報、過去に上手くいった事例、等。

プロセス改善を行うということは言いかえれば、こういった資産を次の世代に残すための活動をするということです。せっかく長い時間多くの人が関わっ て学んだことは、次の世代に伝えていきましょう。こういった資産が残されているかどうかがその組織の将来を大きく左右すると言っても過言ではありません。

 

まだまだあると思うのですが忘れてはいけないのは、プロセス改善のためのプロセス改善が重要なわけではない、ということです。先にあげた例のようにプロセ ス改善は「ビジネスを助けるため」に実施されてはじめて価値ある活動となります。皆さんの組織のビジネスにとって何が重要なのかを考えた上で、という前提 がクリアできてこそ「プロセス改善が必要だ」と言えるということです。

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