訳語の違いについて

V1.3は英語のものが結構前にリリースされていましたので、必要な方はそちらで内容を確認していたと思います。しかし日本語版がリリースされてみないと分からないのが、どのような訳し方がされているかです。特にV1.2までと同じ単語をV1.3では異なる訳語を使っているものもあります。

モデルの466ページにはちゃんとそのあたりの説明がありますので、まずはそちらのいくつかを確認してみましょう。

acquisition:取得
これはもともと「調達」と訳されていました。例えば顧客に成果物を納入する際に、それを自分たちで開発するのではなく、どこからか獲得してそれを提供するような場合に使われています。特にモデルの関連要素群として、「開発」、「サービス」と並ぶ三つ目のものと使用されていました。JIS X 0160に合わせるためというのが変更の理由だそうです。

capability level:能力度レベル
これはもともと「能力レベル」と訳されていました。「成熟度レベル」には「度」が入っていますが「能力レベル」には入っていないというのがその理由だそうです。じゃあ「成熟レベル」にしてもいいじゃない、というのはいいっこなしです。CMMIの最初の翻訳から能力レベルだったので慣れるまで大変かな、と思っていましたが、これを書いているうちに既になじんできました。

Outcome:実施結果
これはもともと「成果」と訳されていました。変更の理由としては「成果」という言葉には良い結果を表しているようなニュアンスが感じられると思いますが、(特に決定分析と解決においては)悪い結果も含まれるからというのが理由だそうです。

ぼんやり見ていても気が付かないかもしれないこういった細かいニュアンスまで検討している翻訳チームの方々は、本当に細かい仕事をしておられると思います。