CMMIとは何でしょうか?

言葉としてはCapability Maturity Model Integration の頭文字をとったものです。日本語に訳せば「能力成熟度モデル統合」となります。

 

成熟度というのがなかなか面白い考え方です。プロジェクトが良いパフォーマンスを発揮することだけを追い求めるのではなく、パフォーマンスの良いプロジェクトを生み出せるうように組織を成熟させる、ということも目指していくのです。

例えば草野球のチームとプロ野球のチームとでは、それを運営する組織の成熟度には大きな差があります。草野球であれば参加している人達が楽しめればよいのかもしれませんが、プロ野球のチームで必要なのは勝利はもちろんのこと、勝利する力を将来にわたって維持していくことだからです。そのために組織はしっかりとした基盤を持たないとダメなのです。

基盤にはグランドやトレーニングルーム、バットやボールといった設備はもちろんのこと、優秀な選手とそれを育てる環境、試合中にどのような時にどう動くかといった戦略、選手やチームの成績を測るための様々なデータ、選手やスタッフとの間で明確に定められた責任分担など様々なものが必要となります。

CMMIに興味を持った皆様の組織も同じだと思います。いつまでも、成功するか失敗するか予想がつかないプロジェクトがをかかえて四苦八苦しているわけにはいかないはずです。プロジェクトが成功するためにはどういう所を押さえればよいのか、またそのために組織が何をしなければならないのかを考え、改善していく必要があるのです。そして組織を成熟させないといけないのです。

しかし仮に「一年やるからこの部門の成熟度を上げろ」と命令されたとして、何をすれば良いかをすんなりと決めることが出来る人がいったい何人いるでしょう?また決めたとしても、それが本当に成熟度を上げる手段として適切だと自信がある人は何人いるでしょう。

そこで、CMMIを管理しているSEI(Software Engineering Institute)のウェブサイトではCMMIをこのように説明しています。

「CMMIは組織に、最終的にパフォーマンスを改善する、効果的なプロセスに不可欠な要素を提供する、プロセス改善のアプローチです。CMMIはプロジェクトや部門、または組織全体をまたいだプロセス改善の手引きとして使うことができます。それは伝統的に分かれている組織機能を統合したり、プロセス改善のゴールや優先順位付けをしたり、品質プロセスのためのガイダンスを提供したり、現在のプロセスを評定するために参照するポイントを提供したりします。」

つまり、CMMIを利用することで皆さんの改善活動が成功し、そこからメリットを得られることが期待できるということです。

繰り返しますがCMMIとは、皆さんのプロセス改善活動の参考書となるものです。しかもその参考書は世界中で使われています。CMMIの期待している活動が出来ているということは、世界レベルで戦う基盤が出来ているということにつながるのです。

 

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